小さな鉄橋で急流を越えると、いよいよ”ナリス・デル・ディアブロ”の斜面に入ります。

首都のキトと、太平洋への玄関口グアヤキルを結ぶ鉄道はエクアドルでも最重要ルートでした。このルートの最大の難関がこのあたりの急勾配です。キトからリオバンバを過ぎてもまだ続く高地から、海抜0mのグアヤキルへ高度を急激に下げる工事は多くの犠牲者を出しながら完成したそうです。その最大の難工事がこの場所で、多くの命を飲み込んだ悪魔の住む場所である・・・ということから悪魔の鼻、ナリス・デル・ディアブロと名付けられました。

開業当初の様子を伝える絵です。左下がシバンベの駅。スイッチ・バックで悪魔の鼻を登っていきます。

その悪魔の鼻を、鉄道乗車後に車から別角度で見たのがこれです。中央のコブのような場所が”ナリス・デル・ディアブロ”です。残念ながらこの位置から線路は見えませんね。

最終的に斜面を這っても下り切れなかったので、数回のスイッチ・バックでシバンベ駅へ下ります。

ポイントは自動化されておらず、スイッチ・バックのたびに係員が手動で転轍機を動かします。

やがて眼下にシバンベの駅が見えてきます。
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- 2017/03/22(水) 11:40:42|
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